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目黒焼さんま

広重が描いたシーンは、人気の落語に影響を与えました。この噺は、目黒で鷹狩りを楽しんでいた江戸の将軍が、たまたま立寄った茶屋で美味しいさんまを口にしたことに発します。さんまは当時、ごく一般的な庶民の料理でした。将軍は、そのあまりの美味しさに大変喜びましたが、城に持ち帰ることはできません。そこから将軍は、「目黒のさんまに勝るさんまはない」と言うようになります。目黒の路地裏には、今でも美味しいさんまを出す小さなレストランがよく見られます。
脚注
目黒さんま祭りは、毎年9月に目黒区で開催されます。1996年に始まり、毎年何万人もの人が目黒のさんまを食べに集まります。今やオフィスビルがひしめくようになった目黒区に、地元のあたたかい雰囲気を取り戻そうと始まったお祭り。無料のさんまの列は信じられないほど長くなりますが、待った甲斐のあるおいしい焼きさんまを堪能できます。
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