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増上寺東京タワー

広重が描いた増上寺境内の櫓が、江戸で一番の高さだと言われているように、東京タワーは、戦後の東京でもっとも高い建造物のひとつでした。広重の絵は、大震災からの江戸の復興を描いています。この作品は、第二次世界大戦からの日本の復興を示す象徴のひとつである、奇跡的な経済発展に敬意を表しています。
脚注
東京の中心に立つ、高さ333 メートルの東京タワーは、自立型の鉄塔としては世界でもっとも高く、建設時にモデルとなったエッフェル塔よりも13メートル上です。戦後の日本が経済大国として復活したことの象徴である東京タワーは、1958年の完成から2012年に東京スカイツリーに抜かれるまで、日本で一番高い建造物でした。観光スポットととして人気があるだけでなく、東京タワーは放送アンテナとしての役割も果たしています。
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