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代々木吊り屋根

花見やスポーツ、音楽のイベントなどでも多くの人を引き寄せる東京。この作品では、国立代々木競技場のふたつの突き出た屋根が、広重の描いた筑波山の二つの頂のシルエットを思わせます。
脚注
国立代々木競技場は、1964年の東京オリンピックのために建てられ、以降、その特長的なデザインで建築のアイコンとされてきました。設計を手がけたのは、モダニズム建築の旗手であり、日本でもっとも有名な建築家のひとりである、丹下健三氏。西洋のモダニズム美学と、日本の伝統的建築の特長が見事に合わさったのが、国立代々木体育館でした。
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